その他
ウサギの食欲不振
2014年8月10日 その他
本格的な夏を迎え、暑さも日増しに厳しくなってきました。
夏バテで食欲を落としてはいませんか?
ウサギの場合、ただの食欲不振だと思っていても、その裏には基礎疾患が潜んでいることがあります。
例えば考えられる疾患として、
① 歯 :切歯や臼歯の過長、歯根への膿瘍形成
② 呼吸器 :スナッフルなどの副鼻腔炎、気管支炎、肺炎
③ 消化器 :盲腸便秘、胃ガス貯留、寄生虫寄生
④ 生殖器 :子宮蓄膿症や腫瘍
⑤ 泌尿器 :血尿、膀胱や腎臓内結石
⑥ 皮膚 :外耳炎、外部寄生虫寄生、皮膚糸状菌症、足底の皮膚炎
といった多岐に渡ります。
写真は下顎の過長歯
またウサギならではの特徴も、時として原因になり得ます。
・ 体に対する胃や腸の大きさがとても大きい
・ 常生歯 (一生涯、歯が伸び続ける)
・ 牧草や野菜などの左右への咀嚼運動は得意だが、厚く硬いペレットは上下の咀嚼運動であり、歯根の支えが弱い
ウサギは食餌や環境の変化、痛みにとても敏感な生き物で、基礎疾患がなくても食欲低下に陥ることがあります。
ウサギにとって食欲不振は、とても重大な病気です。
早期の食欲改善がのちの経過において生死を分けるポイントにもなります。
最近、食餌量や便量が減ったと感じることはありませんか?
7月に突入
2014年7月10日 その他
こんにちは、中口です。
ついに、7月に突入し今年も残すところあと5か月になりました。
月日が経つのも段々と早く感じるようになってきました。
7月、8月はやはり気温も高くなり暑さが心配になってきます。
何より怖いのが「熱中症、夏バテ」ですよね。私達よりも体感温度の高い
ワンちゃん達も「熱中症、夏バテ」になってしまうことがあります。
そこで今回は、その2点についてお話しさせて頂きます。
1、違い
熱中症・・・命も危険もある病気の一種
夏バテ・・・病気ではなく体調不良の一種
2、症状
熱中症・・・体内の水分バランスを壊れ機能不全を起こす
夏バテ・・・暑さにより調整機能が乱れて起こる様々な体調不良
3、なりやすい時期
熱中症・・・5月中旬〜10月(数分〜数十分で急激に起こる)
夏バテ・・・5月中旬〜10月
4、なりやすい環境
熱中症・・・高温多湿、風通しが悪い、急激に暑くなる場所
夏バテ・・・温度差が激しい所、不快な暑さや湿気が何日も続く
5、様子
熱中症・・・体が熱くなる、呼吸が荒い、嘔吐、口をあけて舌を出す など
夏バテ・・・食欲低下、元気消失、ぐったりする、嘔吐、下痢 など
6、なりやす犬
熱中症・・・完全室内飼い、短頭種、寒い地域原産、子犬、シニア、大型犬、肥満犬
夏バテ・・・すべての犬
*短頭種とは・・・
パグ、ブルドッグ、フレンチブルドッグのような鼻が短い犬
*寒い地域原産の犬とは・・・
バーニーズマウンテンドッグ(スイス)、ボルゾイ(ロシア)
シベリアンハスキー、サモエド(シベリア)、アラスカンマラミュート(アラスカ)
*大型犬
グレートピレニーズ、ゴールデンレトリーバー、セントバーナード
ダルメシアン、ドーベルマン、ラブラドールレトリーバー
バーニーズマウンテンドッグ
などのワンちゃんがいます。
なので、特にこのワンちゃんを飼われている飼い主様は要注意して
ワンちゃん達のお世話をしてあげてください。
他に、このような点でご不明な事やご質問などがございましたら
当院のスタッフまでご相談、お尋ね下さい。
担当;中口
家守
2014年6月29日 その他
休日に実家へ里帰りしました。
実家の街灯へ目をやると一匹のヤモリがいました。
小さなころから爬虫類が好きで、やもりも飼っていたことを思い出しました。
友人やネットの話で「やもりは気持ち悪い」「やもりは毒を持ってる」「やもりに指先を噛まれると腕まで腐る」
などという話や迷信を聞いたことがあります。
日本には13種ほどのやもりが生息してるそうで、その内最もポピュラーなものはニホンヤモリです。
このニホンヤモリを含む13種に毒はありません。
またペットショップなどでは見た目毒々しい色合いのものも売られていますがもちろんそれらにも毒はありません。
やもりを手で捕まえてみると噛み付いてきますが、彼らの歯は細かくまず傷つくとこはありません。
さらに彼らの顎は非常に弱く、噛み付くことで顎が外れることもあるそうです(笑)なんてか弱い…
やもりは基本的に夜行性で昼間は塀と塀の間や木の隙間とかに隠れていて、夜になると出てきます。
あまり行動範囲は広くないので、夜に餌を取ると同じ隙間に帰ってくることも多いですね。
それゆえ同じ家に住み着くこととなり、害虫を食べてくれることを含め「やもり(家守)」と呼ばれるようになりました。
実際に飼育してみると、水を鼻につけるとペロリと舐めてくれますし、慣れると直接エサも与えることも出来ることになります。
懐いてるかは分かりませんが、なかなかどうして可愛いものです。
手で掴むとピーピー鳴いたり、ハムハム噛み付いてくるのも愛くるしく見えます。
気持ち悪いと言うのは人の感性次第なんですが・・・ちょっとでも守ってあげたい可愛いやつと思ってくれると僕としてはすごく嬉しいです。
獣医師 竹花潔
暑い日が続くと…
2014年6月19日 その他
こんにちは、暑い日が続いてますね。
体調の方は大丈夫ですか??
さて、今日は熱中症についてお話したいと思います。
ワンちゃんには、肉球の裏に汗腺があるだけで、
人と同じように汗をいっぱい出して
体温を下げることができません(..)
◎症状
パンティング・体温の上昇・脈が速くなる
口の中や、目の粘膜の充血
痙攣・嘔吐・下痢を起こす事もあります。
脱水症状により血液が濃くなり
酸欠症状によって舌の色が紫色になります。
心拍数の低下に伴って血圧が下降して
呼吸不全となり、手当てが遅れれば
ショック状態を起こし最悪の場合、死に至ります。
◎対処法
まず、体を冷やします。
全身に水をかけてあげ、水が飲めそうなら
飲ませてください。
次に、氷や保冷剤などで、頭部・動脈のある頸部・脇
そけい部(内また)を冷やしてください。
回復しても、内臓にダメージを受けている
可能性ありますので
必ず、受診してくださいね(>_<)
分からないことがありましたら
当院までおたずねください(^_^)
担当:真山