休日に実家へ里帰りしました。
実家の街灯へ目をやると一匹のヤモリがいました。
小さなころから爬虫類が好きで、やもりも飼っていたことを思い出しました。
友人やネットの話で「やもりは気持ち悪い」「やもりは毒を持ってる」「やもりに指先を噛まれると腕まで腐る」
などという話や迷信を聞いたことがあります。
日本には13種ほどのやもりが生息してるそうで、その内最もポピュラーなものはニホンヤモリです。
このニホンヤモリを含む13種に毒はありません。
またペットショップなどでは見た目毒々しい色合いのものも売られていますがもちろんそれらにも毒はありません。
やもりを手で捕まえてみると噛み付いてきますが、彼らの歯は細かくまず傷つくとこはありません。
さらに彼らの顎は非常に弱く、噛み付くことで顎が外れることもあるそうです(笑)なんてか弱い…
やもりは基本的に夜行性で昼間は塀と塀の間や木の隙間とかに隠れていて、夜になると出てきます。
あまり行動範囲は広くないので、夜に餌を取ると同じ隙間に帰ってくることも多いですね。
それゆえ同じ家に住み着くこととなり、害虫を食べてくれることを含め「やもり(家守)」と呼ばれるようになりました。
実際に飼育してみると、水を鼻につけるとペロリと舐めてくれますし、慣れると直接エサも与えることも出来ることになります。
懐いてるかは分かりませんが、なかなかどうして可愛いものです。
手で掴むとピーピー鳴いたり、ハムハム噛み付いてくるのも愛くるしく見えます。
気持ち悪いと言うのは人の感性次第なんですが・・・ちょっとでも守ってあげたい可愛いやつと思ってくれると僕としてはすごく嬉しいです。
獣医師 竹花潔