だんだん暑くなってきましたね。水分補給はこまめにとりましょう。
さて今回は胆泥についてお話します。
胆泥とは、胆嚢にたまる胆汁が鬱滞することで性質が変化し、泥状に、またゼリー状になる病気です。ちなみに胆嚢とは肝臓に囲まれた臓器で、肝臓で作られる胆汁(食べ物の脂肪の分解を助ける作用)を一時的に貯める場所です。
一般的に無症状な事が多い病気です。しかし、胆泥やゼリー状になった胆汁が十二指腸へつながる総胆管でつまってしまうと、食欲不振や元気消失・黄疸などがあらわれ、胆管や胆嚢が破裂し亡くなってしまうこともあります。
胆泥が溜まる原因としては、ホルモンの病気や脂質代謝異常などが原因の場合が多いと言われています。
主な検査としては超音波検査(エコー)で胆嚢の中をみることによる確認、血液検査による肝数値の異常値などの項目があります。
治療は基本的には内科治療が主ですが、経過や胆泥の性状により胆嚢の摘出が必要な場合があります。
なので胆泥がある子はもとより、特に無症状な子でも定期的な検査をおおすすめします。
分からないことがあればスタッフまでお気軽にお話しください。
獣医師 石鍋