その他
ハリネズミの痒み
2015年6月30日 その他
近頃ハリネズミちゃんを飼育される方が増えてきています。
日本で広く流通しているのはヨツユビハリネズミという種類のもので手乗りサイズでチョコチョコ歩き、鼻をスンスン動かすその様は非常に愛くるしく思えます。
最近ハリネズミちゃんを連れて来院される方で最も多いものがダニの寄生によるもので、今日はその症状と注意点と治療についてお話したいと思います。
主に寄生するものはヒゼンダニ、キュウセンダニと言った類で、症状としては痒み、赤み、痂皮、鱗屑、脱毛が挙げられ、飼い主さんが気づきやすいのは脱毛です。
この子達だと抜けるのは針になるのですが、寝床に散乱した針にビックリして連れて来られます。
検査としては脱落した針やフケを顕微鏡で診て、虫体やその卵を確認することです。
動いていれば肉眼でも確認することもできますが、容易ではありません。
治療としてはイベルメクチン等のダニの駆虫薬を注射・塗布することですが、多数の寄生や皮膚炎の併発が起こっている場合には治療には時間を要することがあります。
注意すべき所は定期的な予防薬の投与と衛生的な飼育環境の維持になります。
購入したて、譲り受けた当初には特に注意が必要ですので、気になる方は一度当院へお越し下さい。
獣医師;竹花
夏!おすすめカット☆
2015年6月23日 その他
6月も中旬になり、暑くなってきましたね。
暑くなってきたので、トリミングでは『全身バリカン』が多くなってきました。
今回は全身バリカンについて書かせてもらいます。
当院では2ミリ全身バリカンをオススメしています(^^♪
メリットとしては
- すごしやすい
- 毛が短くなるので、もつれができない
もつれやすいワンちゃんやブラッシングが苦手なワンちゃん、頻繁にトリミングに来れない方にはいいですね(^^♪
-
短時間でできる
はさみで全身カットするのはワンちゃんにずっと立っていてもらわないといけませんし、面をそろえたりと時間がかかってしまいます。全身バリカンだと体はバリカンをかけ毛が短いのでドライングも早く終わります(^^♪ので太っているワンちゃん、老犬、足腰の悪いワンちゃんなどには早く終わるので負担も少なくできるかと思います♬
しかし、デメリットもあります。
全身バリカンのデメリットとして、よくあげられるのが
『直射日光が皮膚にあたる』『草むらに入って皮膚を傷つけたり虫がついてしまう』『毛質が変わる』
しかし、そもそも直射日光にあたる時間に外に行ったり草むらに入ることを避けた方がいいと思います。毛質は変わってしまうことがあるので全身バリカンをする場合知っておいてほしいです。
見た目はすっきりします(^^♪
ツルツルで愛らしいとおっしゃる飼い主さんもおおいです(^^♪
これからどんどんあつくなるので、すごしやすくしてあげましょう(^^)/☆
トリマー くにや
ハムちゃんのケージ噛み
2015年6月21日 その他
こんにちは(^○^)
今日はハムスターの扉のケージ噛みに
ついてお話しようと思います。
ハムちゃんは、適切なエサを与えて、
ストレスの少ない環境で育てるのであれば
巣箱やケージを齧ることはありません。
◎噛む理由
・イライラしている:部屋が狭い、暑い
・エサがほしい:お腹すいて、以前に齧っているときに
エサをもらえたことがある
・ケージから出たい:ケージを壊して脱出を考えています
◎改善点
ケージの扉を固定したり、部屋を広くしたり
ケージを噛む時はエサを与えないようにしてください
また、ケージの外に出すときは危ないので
ハムちゃん用のボールなどを使い
きちんと見ててあげてくださいね♪
◎ケージを噛むと…
ケージを噛むことによって、歯の変形や
過長歯になる危険性があるので注意してください
ハムちゃんは、小さくストレスの溜まりやすい
動物です(>_<)
飼い主さんとのハムちゃんとの
コミュニケーションをよくとり過ごして下さいね(*^_^*)
担当:真山
ハサミについて
2015年6月11日 その他
こんにちは。トリマーの山下です。
今回はトリミングの際使用するハサミについてご紹介したいと思います。
ハサミの歴史
ギリシャ時代より以前に、ハサミは歴史に登場しています。
当時のハサミはU字型の形状のもので、現在でも裁縫に使われる糸切バサミに似た形状のものです。
その後ローマ時代になると二つの刃を重ね、X字型の形状をしたものが登場します。これが現在のハサミの原型です。
日本における理髪バサミの始まりは明治時代からです。
初期にフランス人のコルテ氏が伝えたものがもとといわれています。
明治2年、東京・横浜で小倉虎吉が西洋散髪床を開業し、明治4年に断髪令が公布されました。明治6年には明治天皇が断髪されたことから、それまでちょんまげであった日本人はいわゆる「ザンギリ頭」と呼ばれる断髪の髪型をするようになり、東京では明治10年に半数以上が、明治14年には約8割が断髪姿で見られるようになりました。
それに伴い理髪室も急激に増えていきましたが、散髪に必要とされるハサミ――西洋の理髪バサミの輸入量が極めて少なく、理髪師がその状態にあえぎ続けていました。
これを受け、明治10年に友野義国、立野平作という刀鍛治が西洋の理髪バサミをもとに、日本独自の理髪バサミを作りました。
その後理髪バサミは改良を重ね、現在にいたっています。
トリミングの現場で使用されているハサミは、この人間に使用される理髪バサミがもととなっています。
熱中症について
2015年6月9日 その他
こんにちは、トリマーの中口です。
今年ももう6月を迎え、2015年も残りあと半年となりました。
さて、今回は熱中症についてお話しさせていただきます。
⑴熱中症とは
・暑さで体温が上がりすぎると細胞が壊れ、全身の組織にダメージが起きる
⑵症状
・体温が上がり体内の水分が不足し、うまく血液が循環しなくなる
・体温を下げようと舌が口の外に出て呼吸をずっとしている
⑶なりやすい時間、時期
・5月中旬~10月・・・25度を超える夏日を観測し始める5月頃から注意が必要
・前日と比べて急激に気温が上がるような日は特に注意が必要
・気温が高くなくても、ジメジメし湿度が高い日も危険
・日中や熱帯夜など暑い日は一層注意が必要
⑷なりやすいワンちゃんの種類
・北方原産 寒い地域の原産の子は寒さから身を守るために毛が密なので
一度熱がこもるとなかなか逃がしにくいため
・肥満犬 皮下脂肪で体内に熱がこもりやすく、首周りの脂肪で気管が圧迫される
・上記のほかにも、大型犬、シニア犬、短頭種、完全室内飼いなどがあります
⑸起こりやすい場所、状況
・温度や湿度が急激に上がる梅雨明け
・直射日光が当たる場所
・留守番中
・散歩中
・車の中で待たせるとき
⑹熱中症になった時に犬が見せる症状
・元気がなくなる、落ち着きをなくす、目が泳ぐ、突然ぼーっとする
・ハァハァと荒い息遣い、脈拍が早くなる、よだれを垂らす
・舌や歯茎が白っぽくなる
・嘔吐、下痢、吐血、皮膚に点状、血尿
・意識をなくす
⑺対処法
・水で体を冷やす
→ハァハァという荒い息がおさまるまでかけ、うちわで仰ぎましょう
・体を冷やしながら動物病院に行く
→濡れたタオルで体を冷やす
・可能であれば自力で冷たい水を飲ませる
・太い血管の通っている首回り、脇の下、内股を冷やす
⑻間違っている対処法
・冷蔵庫の冷気にあてて冷やす
→熱くなっている子に冷気を当てても十分に冷やすことができません
・体に直接氷や保冷剤を当てる
→直接当ててしまうと、特に短毛の子は凍傷になる恐れがあります
・無理やり水を流し込む
→自力で飲めない子に無理やり水を飲ませると気管に入り窒息する恐れがあります
・タオルが乾いてもずっとそのままにしておく
→体が蒸れて余計に暑くなってしまうので、乾いたらすぐにタオルを濡らして下さい
熱中症はとても怖いものです。うちの子は絶対大丈夫などと思わないで
下さい。熱中症になってしまうと死に至ってしまうケースもあります。
なので、そうならないためにもしっかり飼い主様自身がわんちゃんを守り
楽しい夏を過ごしてくださいね(^◇^)☆