こんにちは。トリマーの山下です。

今回はトリミングの際使用するハサミについてご紹介したいと思います。

 

ハサミの歴史

ギリシャ時代より以前に、ハサミは歴史に登場しています。

当時のハサミはU字型の形状のもので、現在でも裁縫に使われる糸切バサミに似た形状のものです。

その後ローマ時代になると二つの刃を重ね、X字型の形状をしたものが登場します。これが現在のハサミの原型です。

日本における理髪バサミの始まりは明治時代からです。

初期にフランス人のコルテ氏が伝えたものがもとといわれています。

明治2年、東京・横浜で小倉虎吉が西洋散髪床を開業し、明治4年に断髪令が公布されました。明治6年には明治天皇が断髪されたことから、それまでちょんまげであった日本人はいわゆる「ザンギリ頭」と呼ばれる断髪の髪型をするようになり、東京では明治10年に半数以上が、明治14年には約8割が断髪姿で見られるようになりました。

それに伴い理髪室も急激に増えていきましたが、散髪に必要とされるハサミ――西洋の理髪バサミの輸入量が極めて少なく、理髪師がその状態にあえぎ続けていました。

これを受け、明治10年に友野義国、立野平作という刀鍛治が西洋の理髪バサミをもとに、日本独自の理髪バサミを作りました。

その後理髪バサミは改良を重ね、現在にいたっています。

トリミングの現場で使用されているハサミは、この人間に使用される理髪バサミがもととなっています。

Exif_JPEG_PICTURE