こんにちは。看護士の小西です。
まだまだ寒い日が続きますが、みなさんお元気にお過ごしですか。私は体調を崩しやすい方ですが、この冬は風邪もひかず元気モリモリです♪
今日は尿の結石・結晶のお話をさせて頂きます。
尿結石とは、膀胱・尿道・腎臓に石ができ粘膜を刺激し、痛みが生じる病気です。場合によっては、尿が出なくなることもあります。
《こんな症状が出たら要注意》
◆たびたびトイレに行く
◆排尿の際にいきんだり、時間がかかりすぎる
◆腹部を触ると嫌がる
◆食欲不振、嘔吐
◆いつもと違う場所で排尿する
◆尿に血が混じることがある
このような症状があらわれる場合は、尿結石・尿結晶がある可能性があります。
《原因》
☆尿路の細菌感染
膀胱炎などの感染により尿phがアルカリ性になったり、尿石のもととなる
アンモニウムが増加して、ストルバイト尿石が形成されやすくなります。
☆不適切な食事
ミネラルバランスの不適切な食事により、尿の中にリン酸、アンモニウム、
マグネシウム、カルシウムなどが多量に排泄されるとリスクが高まります。
☆尿ph
尿のphが偏ると、尿石症を生じやすくなります。
☆尿量・排尿回数
水分摂取が少なかったり、排尿を長時間我慢したりすると尿が濃縮され
尿ができやすくなります。
尿石症には数種類ありますが、多いのはストルバイトとシュウ酸カルシウムです。
結晶は顕微鏡で覗くとこのような形で見えます。
←ストルバイト結晶
←シュウ酸カルシウム結晶
《ホームケア》
■タンパク質やミネラルが適度に抑えられたフードを与えましょう
タンパク質、マグネシウム、リン、カルシウムなどのミネラル成分を制限することにより、
尿石の形成を抑えるのに役立ちます。
■新鮮できれいな水を与えましょう
ミネラルウォーターは、尿結石のリスクを高めるのでやめておきましょう。
毎日のトイレをペットシーツの上でしている子は一度尿をした後のスーツを見てみてください。結晶が出ているこの尿はペットシーツがキラキラ光っていることがあります。そして触るとザラザラとした手触りです。家でできるチェック方法の一つですので覚えておいていただくと早期発見につながりますよ。