こんにちは、看護師の伊藤です。

今日はわんちゃん、ねこちゃんの舌の役割についてお話ししたいと思います。

 

舌には役割が3つあります。
①パンティング(舌を出してハァハァしている状態)による体温調節機能
②グルーミングによって体を清潔に保つ
③味覚の感知

 

があります。
まずは、体温調節。
人と違い、体が毛に覆われているので、発汗することができません。そこでパンティングによって体温を下げています。
パンティングとは、舌を出してハァハァとしている状態のことです。
暑いとき、走った後などよく見られますね。
しかし、リラックスしているときに見られるパンティングは暑さ、緊張、興奮、ストレス、痛みなどが考えられます。
走ってもない、暑くもないのにパンティングをしていたら何かを訴えているのもしれないので、注意して見てあげて下さい。

 

2つ目グルーミングにより体を清潔に保つ。
唾液は弱酸性により、空気中の細菌などを殺します。
特にねこちゃんは生活の中でグルーミングはとても重要です。
しかし長毛種だと抜けた毛を飲み込み胃腸を悪くすることがあるので、ブラッシングもしてあげるといいかもしれないです。

 

3つ目、味覚の感知。
味覚とは、甘味、苦味、辛味、酸味、塩味、旨味とあります。
しかし、わんちゃん、ねこちゃんは塩味に対する感受性は低く、ねこちゃんは甘味を感知しない、反対にわんちゃんは甘味が好きと、言われています。

 

舌にはこんなに大切な役割がいっぱいあります。
パンティングや、グルーミング中、舌の動きを見ているとまた違った発見があるかもしれないですね。