今日は猫の多飲多尿についてお話したいと思います。
毎日の飲水量は、尿を作る腎臓やのどの渇き、腎臓の働きを補助するホルモンの働きで決まります。
したがって、腎臓やホルモンに何らかの異常があると症状が現れることがあります。
多飲多尿が起こる原因として、
・腎臓で作られる尿の過程に何らかの異常が起こり、体内の水分が不足し、のどが渇き飲水量が増え、それに伴って尿量も増える
・薬の服用
・精神的に影響を受ける出来事があった
・腎臓に関する病気
など様々です。
1日の飲水量の目安として、
体重1kgあたり、40~60mlと言われています。
上記の目安より2倍以上だと多飲の可能性があります。
猫ちゃんだと尿量を測るのは難しいので、日々の飲水量をチェックしてあげてください。
毎日のトイレのお掃除のときに、いつもより尿の量(かたまり)が多いかな?と観察するのもいいですね。
ちなみに我が家では、こういった目盛りのついた器を使用しています♪
毎日300mlまで水を入れて、どのぐらい減ったかでだいたいの飲水量をチェックしています。
一般的に7歳を迎えたら高齢期と言われています。
動物も年を重ねると人間と同様、老化が始まります。
猫に多い腎不全は腎機能が75%障害されないと目立った症状がでないとも言われています(慢性腎不全)
しかしよく見られる初期症状は「多飲多尿」といわれています。
多飲多尿が続くと心臓、肝臓、腎臓などの臓器にも負担がかかってしまいます。
少しでも飲水量多いかな?いつもと違うな。これってどうなのかな、と感じたらいつでもご相談ください。
看護師 伊藤