こんにちは。トリマーの山下です。
今回は犬の感情表現についてご紹介したいと思います。
犬はシッポの高さと振り方でさまざまなキモチを表しています。
高い位置で大きく振る
シッポを高い位置でワイパーのように大きく振っている場合は、喜びの感情のことが多いです。
体もシッポに合わせてクネクネと動いているなら、体に力が入っていない(緊張していない)状態なので、リラックスの度合いも大きいでしょう。
高い位置でピタッと止める
シッポを高い位置でピンと立てているときは何かに注目している状態です。
もし見慣れない犬やものに対してこのような様子が見られた場合は、警戒のキモチもあります。
やや高い位置で小刻みに振る
シッポを小刻みに振って、体にも力が入っていない場合は、軽度の喜びのキモチがあります。
もし体に力が入っていれば、視線を向けているものに緊張や警戒のキモチを抱いている可能性があります。
中程度の位置でゆっくり振る
大喜びというほどではないが、それなりにうれしい時の振り方です。
来客に対しては高い位置でブンブン振り、家族に対しては中程度の位置で振る、という場合もあります。
どちらの場合も友好的なキモチに変わりはありません。
中程度の位置でキープ
シッポがピンと立っていない場合は、特に強く訴えるキモチはない可能性が高いです。
周囲に緊張や不安の原因がなければ、リラックスしている、やる気がない、スタンバイしていない、という理由が考えられます。
低い位置で中程度に振る
シッポを振っていても下がっている場合は、少々の不安や緊張を感じていることが多いようです。
相手におべっかを使ってご機嫌うかがいをしているようなもので、リラックスはしていません。
お尻を覆う・足の間に入れる
シッポを下げてお尻を覆うようにする犬や、足の間に入れる犬もいます。
姿勢が低くなり、顔も緊張している状態です。
服従姿勢ともいわれ、不安や緊張がかなり強いことが考えられます。
シッポの高さや振り方によって感情を表していますが、全身の状態からボディランゲージを見て、周囲の状況も確認して判断するとより確実かと思われます。