こんにちは。看護士の小西です。まだまだ寒い日が続きますね。ポカポカした春の日差しが待ち遠しいです。

今回は『カーミングシグナル』についてお話したいと思います。

カーミングシグナルとは、不要な争いを避けるために自分の立場や感情を、相手に伝える際の犬の生まれつき備わった非音声的言語をさします。

「Calming(カーミング)」は落ち着かせる

「Signal(シグナル)」は信号という意味ですので、文字どおり『自分と相手を落ち着かせるための合図』ととられます。

 

カーミングシグナルには次のような仕草があります。

 

■あくびをする

  高ぶった気持ちを抑えたり、相手の興奮を鎮めたりする時に用いられますが、ストレスや不快感を感じる時にも出ることがあります。例えば、あまり親しくない人から頭をなでられても、うれしいというより、不安な感情が強くなりあくびというかたちになってしまうことがあります。犬にとっての「あくび」は人に置き換えると「深呼吸」をする「ため息をつく」という行為に近いかもしれません。

おしっこをする

  相手に対し自分をさらけ出し敵意がないこと、そして仲良く付き合っていきたいという親愛の情を伝える時に用いられます。「嗅覚の動物」とよばれるほど鼻がよい犬にとって、おしっことは相手の素性を知るための重要な情報源です。その情報を相手の前でさらすということは、相手に対してある程度心を開いていないと出来ない行動と言えます。また、ただ単に気持ちが落ち着かない時に「エアーおしっこ」のようなことをします。これはいわゆる、おしっこをするふりのことですが自分にとって落ち着く行動をすることで、高ぶった感情を鎮めようとしているのかもしれません。

 

他にも「前肢を空中に浮かす」「口、鼻をなめる」「頭を振る」などたくさんのカーミングシグナルがあります。カーミングシグナルを知ることで愛犬の気持ちが、また一つ分かってくるかもしれませんね♪

看護師 小西