こんにちは。
日増しに秋も深まり、朝夕は肌寒く感じる今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は肛門腺しぼりについてお話したいと思います。
肛門腺(肛門嚢)とは肛門の左右に一対の分泌腺から出る分泌物を溜める袋のことです。
大型犬の中には、分泌物を自分で排出することが出来る子もいますが、小型犬や中型犬などは肛門腺を排泄する力を持っていない場合が多いです。
肛門腺(肛門嚢)に分泌物が溜まったままの状態が続くと、肛門嚢炎や肛門嚢が破裂し、周囲の皮膚の弱いところへ穴を開けて膿汁を排出するまでに至ります。
これらを予防する為には、定期的に肛門腺を絞ってあげる必要があります。
・肛門腺を絞るタイミング
肛門腺に分泌物が溜まると、お尻を床にひきずったり、お尻を気にして舐める事があるので、そのような場合に絞るか、2週間~1ヶ月ごとに絞ります。
・肛門腺を絞る際のポイント
まず尻尾の根元を利き手とは逆の手で持ちます。根元を持つことで肛門線を絞りやすくなります。
肛門腺は肛門の斜め下(4時と8時の方向)辺りにあり、分泌物が溜まっていれば膨らみがあるので、手で触ると確認できると思います。
肛門腺は肛門の斜め下から、肛門へめがけて、親指・人差し指を使い斜め上に絞ります。絞る際は力を入れすぎないように注意します。
この時、分泌物が勢いよく出る場合があるので、顔にかかってしまう事を防ぐ為に、覗き込みながら行わない事と、ティッシュで肛門を覆いながら絞って下さい。
肛門腺しぼりを行った際に痛がる場合は、無理に行わず動物病院で処置を受けて下さい。
以上が肛門腺しぼりのポイントや注意点です。
絞り方等ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談下さい。