はじめまして!
獣医師の小田です。
前職は牛の獣医として、北海道のオホーツクという地域で約4年間働いていました。
真冬になると日中でも最高気温-10℃を下回る日が多々あり、往診中は薬が凍ったり鼻水が凍ったり過酷でした。
そんな極寒の中、牛を治療していましたが、ウィンタースポーツに勤しんだり、流氷を見たりと北海道を満喫しておりました!
ところで皆さん、牛って胃が何個あるかご存知ですか?
正解は…4つです!なぜ4つもあるのでしょうか?
その理由は牛の主食は牧草だからです。牧草はそのほとんどがセルロースという不溶性食物繊維でできています。私たち人間と違い牛は、このセルロースを体内で分解する仕組みを持っています。それが牛の巨大な4つの胃です。牛は牧草や飼料を食べると、いちばん大きな第一胃に食べ物を送り、その後もう一度口に戻してすり潰します。この行為が「反すう(反芻)」で、牛がつねに口をモグモグさせているのはこのためです。反すうは1日に6~10時間かけて行い、牧草などを消化して小腸で吸収できるように準備します。
第一胃には数百種類の微生物がいて、食べたものを発酵させます。そこから様々な栄養や菌体タンパク質を接種します。第二胃や第三胃でかき混ぜて砕いて、第四胃で消化液の働きにより消化します。牛は、一日の多くの時間を牧草などを食べて反すうを繰り返すことに費やしています。
第一胃には数百種類の微生物がいて、食べたものを発酵させます。そこから様々な栄養や菌体タンパク質を接種します。第二胃や第三胃でかき混ぜて砕いて、第四胃で消化液の働きにより消化します。牛は、一日の多くの時間を牧草などを食べて反すうを繰り返すことに費やしています。
そんな牛は1日に乾燥した牧草を約15キロも食べて、私たちが飲んでいる牛乳を作ってくれています。牧草が牛乳のもとになってるって少し不思議な気がしませんか?
普段何気なく飲んでる牛乳ですが、こういう背景を知ると面白いですよね^ ^
診療でお越しの際は、飼われているペットさんの事はもちろん牛や北海道の事など気軽に色々と聞いてください!
獣医師 小田