皆さん!もうすぐクリスマスです!ツリーの飾り付けやパーティー、サンタさんからのプレゼントなど楽しみですね。私の家はツリーはありませんが、先日友人からポインセチアを頂き、部屋に飾っています。クリスマスを象徴する植物で、この時期花屋さんでよく見かけますね。
とても鮮やかで可愛いポインセチアですが、動物さんには要注意な植物だとご存知でしたか⁈
実は葉と樹液には毒があり、食べると、口の周りの炎症、下痢、嘔吐、切り口から出る樹液に触れると皮膚炎を起こします。
少量であれば命を落とすことは稀ですが、油断は禁物です!小型犬のような体の小さな子に対しては特に注意しましょう。
今回は動物さんたちとって身近にある要注意な植物を少し紹介していきます。
①ユリ科の植物全般
(ユリ、チューリップ、スズラン)
非常に毒性の強い植物で、腎臓に対して不可逆なダメージを与えてしまいます。『不可逆的な』とは治療しても元に戻らないということです。恐ろしいですね…
花や茎、花粉だけでなく、生けていた水を飲んでも同じ症状が出ると報告されているのでご注意ください。
②紫陽花
一般的には根、蕾、葉に中毒物質が含まれていると言われています。紫陽花の種類によっては中毒物質が含まれていないものもあると言われていますが、その中毒の成分は未だ明らかになっていません。食べてしまうと、ふらつきや興奮、過呼吸、嘔吐、痙攣、麻痺などのさまざまな症状が見られます。特にワンちゃんは散歩などで地面を掘って根を食べてしまうことがあるので注意してくださいね。
③パンジー
フリルのようで可愛らしいカラフルな花を咲かせてくれるパンジー。私の実家でもたくさん花を咲かせてくれていました。そんな可愛い見た目とは裏腹に、神経麻痺、心臓麻痺を引き起こす可能性があります。
④ツツジ
すべての部位に中毒成分が含まれています。グラヤノトキシンという成分により、筋力低下、嘔吐、下痢、視力障害、けいれん、昏睡などの症状を引き起こしてしまいます。
まだまだ気をつけないといけない植物は沢山あります。ユリは有名ですが、パンジーやツツジなどは知らない方も多かったのではないでしょうか?
花は置くだけで部屋の雰囲気をガラッと変えるだけでなく、人の心も癒してくれますが、飾る時は少し動物さんたちのことも気をつけてくださいね!
動物看護師 川浦