今日はわんちゃんのカラーリングについてお話します。
まず、ワンちゃんと人用のカラーリング剤には違いがあるのでしょうか?
一緒じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、実は一緒ではありません。
では、どういった点で違いがあのでしょうか?
二つのカラー剤を比較していきましょう。
人間用カラー剤
一般的に人間用ヘアカラーは、酸化染毛剤と言われ、1剤と2剤の化学反応により発色し、髪の毛を染めています。
酸化染毛剤による染色は、黒い髪を明るい染色にできるというメリットもありますが、その一方で多くのデメリットもあります。
- アルカリ成分の不快臭がある。
- 毛髪構造(タンパク質やキューティクル)にダメージを与える。
- 配合成分に発がん性物質が入っているため、『発がん』などの悪影響が懸念される。
- 複雑な染色工程であり、施術に時間がかかる。
などがあげられます。
ワンちゃん用カラー剤
一般的な人間用のヘアカラーとは全く違います。
人間用ヘアカラーと違う大きなポイントは、一切化学反応を使わないことです。
被毛に全く負担をかけない染色メカニズムであり、非常に安全性が高いカラー剤です。
ワンちゃん用のカラー剤のメリット
- 毒性が無く刺激性も少ない安全な成分構成である。
- 化学反応を一切使わないため被毛にダメージを与えずに染色できる。
- アレルギーや発がん性の心配が非常に少ない。
- 被毛のコンディショニング効果がある。
- サラサラ・ツルツルな仕上がり。
などがあります。
比べてみると、まったく別物であることがわかりますね。
ワンちゃんは人よりも敏感な生き物です。
そのことを少しでも考えて、カットやカラーリングをしていただけると幸いです。
トリマー 長友