今回は今話題になっている「ヒアリ」について書いてみたいと思います。

ヒアリとは特定外来生物に指定されており、主にアルカロイド系の毒と強力な針を持っています。

実は人間が刺されても死ぬことはまれで、痛み・かゆみ等の軽度の症状や、体質によりアレルギー反応や蕁麻疹等の重い症状が出る場合があります。

なので、命の危険があるのは、アレルギー症状の中でも特にアナフィラキシーショックが起きた場合で死亡することがあると言うことです。

アメリカでは、毎年1400万人以上の人々が刺されており、その多くでアレルギー反応が起きていると考えられています。

先ほども述べたように症状としては、軽度のものは痛み・かゆみ、中度になると蕁麻疹、重度になると数分から数十分で息苦しさ・声の枯れ・めまい・激しい動悸などが起こり、進行すると意識を失うこともあります。

重度の症状の場合は、即時型のアレルギー反応のアナフィラキシーである疑いが強く、放置すると死亡する場合があります。

現在日本で発見されている場所は、東京・神奈川・茨城・愛知・大阪・兵庫になります。ちなみに大阪は大阪市住之江区の大阪南港でみつかってます。

ただ、世間が騒いでるほど危険視はしなくてもしっかりした知識があれば対処次第で特に大きな被害は出ないと思われます。

また、犬や猫も町中で咬まれる危険性はかなり少ないでしょう。港近くにいる場合は少し注意はした方が良いと思います。念のため伝えておくと、犬や猫が万が一「ヒアリ」に咬まれたとしたら人間と同じく、痒み・痛み・腫れが出てくるでしょう。

アレルギーが強く出る子、アナフィラキシーショックを起こしそうな子は咬まれた場合、呼吸困難やふらつきなど重篤な症状が出るかもしれません。そういった症状が見られた場合はすぐに動物病院につれてきてください。

獣医師 石鍋