血液検査では、腎臓の数値とも呼ばれるBUNとCREという項目があります。
どのようなものなのでしょうか?
●BUN (血液尿素窒素)
ご飯に含まれるタンパク質は、吸収されると血液にのって肝臓へと運ばれます。
肝臓では、エネルギー源と残りかす=アンモニアに分解され、体に不必要なアンモニアはそのまま速やかに尿素に変換されます。
本来尿素は血液から→おしっこへと移動し体外へ捨てられます。しかし、腎臓に不具合があるとこの移動が困難になり、血液中に残る量が多くなります。
また出血や感染症など、体の中でタンパク質が壊される作用が進んだ時や高タンパク食を続けた場合も、血液中の尿素は増加します。
●CRE (クレアチニン)
筋肉に貯蓄しているエネルギー源、クレアチンが使われ分解されたものがクレアチニンです。他に使い道のないクレアチニンは、そのまま血液から→おしっこへと捨てられます。
BUNとは異なり、食事などほかの影響を受けないため、より腎臓の機能低下を反映していると言われています。
獣医師:松崎