さて突然ですが、上の写真は何に見えるでしょうか?

夜空に浮かぶ月にも見えますがどこか違います。これはある生き物の一部を顕微鏡で見たものになります。その生き物とはお尻から出てきた白い虫、条虫と呼ばれる寄生虫です。この条虫は動物のお尻から出てきて、見た目は前後に伸び縮みするインディカ米のようでした。インディカ米の正体は条虫の”片節”と呼ばれる本体から切り離された一部分であり、この写真はその片節の中にたくさん詰まった虫の卵です。さらに卵をよく見ますと中にもつぶつぶが入っているのがわかると思います。このつぶつぶが六鉤幼虫とよばれる寄生虫の幼虫一匹一匹になります。恐ろしい繁殖力です。この卵をノミが食べ、そのノミを動物が食べることで感染します。

上記のような虫が見られたら動物病院まで。

獣医師 駒田