こんにちは。トリマーの山下です。
今回は目のお手入れについて紹介したいと思います。
日常のお手入れでは、刺激の少ない目薬で洗う程度で十分ですが、長毛種の場合、被毛が目に入りやすいために目ヤニが出たり、涙目になりやすい傾向があります。
目ヤニを頻繁に取り除くようにしないと、結膜炎や、流涙症の原因となります。
目に入る被毛は、短くカットすると良いでしょう。
流涙症とは・・・
涙は、目尻の上の付近にある涙腺という組織で作られ、管を通って結膜に注いでいます。
涙はまばたきによって眼球表面に行き渡り、眼球表面が乾燥することを防止しています。
余分な涙は目頭部分の瞼の上下にある涙点という部位から涙管に入り、涙嚢、鼻涙管を通って鼻腔に注いでいます。(この涙の通り道を鼻涙管系といいます)
涙の量が増加したり、涙管や鼻涙管が詰まったりすると、涙が常に目頭からあふれ出るようになります。これを流涙症といいます。
流涙症になると、特に目頭の下の部分が涙で常に湿った状態となるために、不衛生になったり皮膚炎を起こしたりします。
また、涙の中の物質と光が反応して、その部分の被毛を茶褐色に変色させます。(通称涙ヤケといい、特に白色の犬で目立ちます)
涙ヤケなどでお困りの方は、お気軽にスタッフまでご相談ください。