こんにちは、トリマーの中口です。
今年ももう6月を迎え、2015年も残りあと半年となりました。

さて、今回は熱中症についてお話しさせていただきます。

⑴熱中症とは
・暑さで体温が上がりすぎると細胞が壊れ、全身の組織にダメージが起きる

⑵症状
・体温が上がり体内の水分が不足し、うまく血液が循環しなくなる
・体温を下げようと舌が口の外に出て呼吸をずっとしている

⑶なりやすい時間、時期
・5月中旬~10月・・・25度を超える夏日を観測し始める5月頃から注意が必要
・前日と比べて急激に気温が上がるような日は特に注意が必要
・気温が高くなくても、ジメジメし湿度が高い日も危険
・日中や熱帯夜など暑い日は一層注意が必要

⑷なりやすいワンちゃんの種類
・北方原産 寒い地域の原産の子は寒さから身を守るために毛が密なので
      一度熱がこもるとなかなか逃がしにくいため

・肥満犬  皮下脂肪で体内に熱がこもりやすく、首周りの脂肪で気管が圧迫される

・上記のほかにも、大型犬、シニア犬、短頭種、完全室内飼いなどがあります

⑸起こりやすい場所、状況
・温度や湿度が急激に上がる梅雨明け
・直射日光が当たる場所
・留守番中
・散歩中
・車の中で待たせるとき

⑹熱中症になった時に犬が見せる症状
・元気がなくなる、落ち着きをなくす、目が泳ぐ、突然ぼーっとする
・ハァハァと荒い息遣い、脈拍が早くなる、よだれを垂らす
・舌や歯茎が白っぽくなる
・嘔吐、下痢、吐血、皮膚に点状、血尿
・意識をなくす

⑺対処法
・水で体を冷やす
→ハァハァという荒い息がおさまるまでかけ、うちわで仰ぎましょう

・体を冷やしながら動物病院に行く
→濡れたタオルで体を冷やす

・可能であれば自力で冷たい水を飲ませる

・太い血管の通っている首回り、脇の下、内股を冷やす

⑻間違っている対処法
・冷蔵庫の冷気にあてて冷やす
→熱くなっている子に冷気を当てても十分に冷やすことができません

・体に直接氷や保冷剤を当てる
→直接当ててしまうと、特に短毛の子は凍傷になる恐れがあります

・無理やり水を流し込む
→自力で飲めない子に無理やり水を飲ませると気管に入り窒息する恐れがあります

・タオルが乾いてもずっとそのままにしておく
→体が蒸れて余計に暑くなってしまうので、乾いたらすぐにタオルを濡らして下さい

熱中症はとても怖いものです。うちの子は絶対大丈夫などと思わないで
下さい。熱中症になってしまうと死に至ってしまうケースもあります。
なので、そうならないためにもしっかり飼い主様自身がわんちゃんを守り
楽しい夏を過ごしてくださいね(^◇^)☆

担当:中口