イヌとネコ。
皆さんはどちらが好きですか??
どちらも古くから人と深く関わりを持ち、私たちにとって最も身近な動物です。
でも、その性格は正反対!!
一般的に主人に忠実で従順なイヌ。
それとは対照的に自由気ままなネコ。
イヌ派、ネコ派なんていう言葉もあるほどですから、
その違いは明らかですね。
しかし!この両者、元は同じ動物だったのです!!!
ご存じでしたか? 驚きですよね☆
イヌとネコの先祖は『ミアキス』というイタチに似た小型の肉食獣で、
今から約6000万年前に森林をすみかとし、単独で樹上生活をしていました。
ちなみにこのミアキス、イヌとネコだけでなく、
クマやカワウソ、アシカにまで至るほとんどの肉食哺乳類の祖先といわれています。
そのうち、すみかである森を捨て、平原に出て行くものが現われました。
見通しの良い平原で獲物を得るため、
彼らはリーダーを筆頭とした順位制の群れを作り、
統率のとれた連携で狩りをするようになりました。
これがオオカミとなり、のちに人に飼いならされてイヌとなったのです!
この生活形態の変化に伴い、体も平原での生活により適したかたちに変化しました。
① 爪が出たまま
② 嗅覚の発達
③ 持久力の強化
④ パンティングによる体温調節
一方、森林に残ったミアキスは単独生活を続け、
より確実に狩りを成功させるため、様々な機能を身につけました。
① 出し入れ自在の爪
② 聴覚の発達
③ 瞬発力の強化
④ 縦長の瞳孔による光の調節
これがヤマネコとなり、今のネコへと繋がります。
群れと単独という生活形態の違いが、
『群れの一員として行動=従順』
『単独行動=気まぐれ』
という性質の違いを生み、
気の遠~くなるような時間をかけて、
イヌとネコはミアキスからそれぞれの進化を遂げました。
…とまぁ、そう言われれば、「俄然イヌ派!」も「断固ネコ派!」も
お互いにちょっと親近感が湧いてきますね☆