診察中に飼主さんから「うちの子、太ってる?」や「どのくらいの体型にすればいいの?」
「肥満かな?」など、ペットの体重・体型に関する質問をよく聞きます。
ペットの健康を維持するためにも体重管理はとても大切なため、この様に飼主さんがペットの体重・体型を気にしているということはとても良いことだと思います。
しかし、犬や猫の場合、品種、家系、性別によって体型が異なるため、理想体重は確立されておらず、評価するのは難しいです。
また、多くの飼主さんは痩せていくことには敏感でも、太っていくことには鈍感です。
そのため、気付いた時には体重がかなり増加していたなんて事も少なくないでしょう。
そもそも肥満になる原因には
・過食 ⇒摂取エネルギーの増加
・避妊、去勢 ⇒活動量、基礎代謝の低下など
・運動量の減少 ⇒消費エネルギーの低下
・年齢 ⇒基礎代謝の低下
などがあげられます。
このように、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることが肥満につながります。
そのため、以下に当てはまる場合は要注意です。
・人間と同じものをよく食べる
・毎日の食事量を決めていない
・歩きたがらない
・避妊、去勢済み
・正確な体重を知らない
一度肥満になってしまうと、体重を落とすのはとても苦労します。
予防法としては、
・決められた食事量は守る
・おやつはなるべく少なめに
・食事を分けて与え、回数を増やす
・適度な運動 ⇒急激な運動の増加は足腰に負担がかかるためNG
・体重の定期的なチェック
どうしても甘やかしてしまうことが多いと思いますが、日頃から体重の維持管理には気をつけてあげましょう。
また、当院では減量指導・プログラム作成などの体重管理のサポートを行っています。
減量、体重管理にお困りの方は是非ご相談下さい。
担当:磯崎