超音波凝固切開装置とは

超音波振動によって発生する摩擦熱を利用して凝固止血切開を行う外科手術機器です。止血や凝固切開だけでなく組織の剥離や切開にも利用可能で、縫合糸を使わずに血管を結紮することもできます。

その有効性は?
超音波凝固切開装置を利用することで、生体にとって異物となる縫合糸による結紮の回数を減らすことができるため、まれに起こる縫合糸による合併症を低減することができます。また手術時間を短縮できるため麻酔のリスクを軽くできます

臨床応用例
卵巣子宮摘出術(避妊手術)では、無血操作で卵巣を遊離することができ、関連する動静脈にかける縫合糸を不要にするだけでなく手術時間の短縮にもつながります。

卵巣子宮摘出術の他には肝臓・腎臓・肺などのバイオプシー、胃腸管・脾臓・腎臓への流出入血管の凝固止血切開、癒着の剥離や胆嚢摘出術などに適用されます。

当院ではハーモニックを導入することにより、より安全に手術ができるようになりました。

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