スタッブログ

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2025年8月4日

熱中症対策について

こんにちは!
柴犬大好き看護師の岡本です

厳しい暑さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はこの暑さにばててしまいそうになっています。

さて今回は、この暑さで1番気を付けたい、熱中症についてお話していきます。
5月末のブログでもお話していますが、さらに暑さが厳しくなってきていますので、もう一度お話していきます。

皆さんは人だけが熱中症になってしまうと思っていませんか?
実は犬・猫も熱中症になってしまうのです。
犬や猫は被毛で汗をかけないため、暑い日には体温が急上昇しやすくなります。特に散歩や外出、室内での高温環境が続くと、熱中症のリスクが高まります。
熱中症の初期には口をあけてハアハア呼吸したり、よだれをながすといった症状がみられます。末期になると呼吸困難やけいれんを引き起こし、命にかかわります。
猫は犬のように外に出る機会があまりないので、熱中症になりにくいと思われますが、まれに室内で熱中症になり病院にくる子もいます。犬同様に気をつけてあげてください。さらに、短頭種の子はより熱中症のリスクが高くなるので、特に気を付けてあげてください。短頭種は犬だとフレンチブルドッグ・パグなど、猫はペルシャ・ヒマラヤンなどのマズル(鼻)が短い種類を指します。

では熱中症の症状がでたらどうしたいいのかを今からお話します。
第一に、熱中症の症状が出た場合、身体を冷やして体温を下げることが大切です。
具体的な方法は①風を当てて冷やす②保冷剤で冷やす③水分をゆっくり飲ませる、、、などがあります。

①風を当てて冷やすは、身体に霧吹きで水をかけ、扇風機やうちわで風を送り、気化熱を利用して体温を下げます。 濡らしたタオルで身体を覆うのも効果的です。
氷水など冷たすぎる水は逆効果になりますので常温のお水にしてください。
②保冷剤で冷やすは、タオルを巻いた保冷剤や氷まくらを喉の部分(頭部に流れる血液を冷やす)や内もも、腋などの被毛が薄い部分にあてて冷やします。
③水分をゆっくり飲ませるは、言葉の通り、水分を少しずつゆっくりと飲ませて下さい。
スポーツドリンクなどがあれば3倍くらいに水で薄めて飲ませましょう。

注意としては、この方法で症状が落ち着いたとしても臓器などにダメージが行っているかもしれません。そのため、症状が落ち着いたとしても一度病院に来て見させていただいた方がより安心です。
熱中症の症状として、意識がなくなることもあります。その場合はすぐに病院に連れてきてもらうのですが、連れてくる道中は上記で説明した②の方法で身体を冷やしながら連れてきてください。

次に熱中症の対策についてお話します。
まず室内からの対策です。なぜ室内?と思う人もいるかもしれません。真夏の閉め切った室内は想像以上に暑くなります。また、直射日光が当たらなくても、風通しが悪いと湿度が上がり、熱中症になる危険があるのです。では室内の対策はどのようなものがあるのか。
・直射日光を遮るようにカーテンを閉める
・凍らせたペットボトルをタオルで巻いたものを置いておく
 ※市販のクールマットなどは誤食の可能性もあるので、注意してください
・涼しい場所に自分で移動できるようにしておく
・いつでも必要な水分をとれるようにしておく
 暑い時は減りが早く、汚れやすいので複数の容器で用意する
・室内の風通しをよくしたり、エアコンや扇風機で温度と湿度を管理する
 長時間留守番させる時は、気温がどれだけ上昇するかわからないので、エアコンをつけて出かけるようにする
 ※犬・猫で快適な室温は、25~26℃と言われています
などがあげられます。

次に外出時です。最近は暑い時間を避けて散歩をしてくれている飼い主様が増えていますが、まだ暑い時間で散歩されている方も見られます。人が涼しく感じている時間でもアスファルトは暑いなんてこともあります。散歩する際は暑い時間を避けるのはもちろん、アスファルトを触ってみて熱くないか確認してあげてください。どうしても暑い時間でお出かけが必要な場合は、こまめに水分補給できるものを用意する・霧吹きなどで体に水をかけ風を送り、気化熱で体温を下げる・水分を含んだタオルを首にまく、、、などの対策をしたうえでお出かけするようにしてください。

熱中症は命にかかわる病気ですが、飼い主様の配慮で未然に防げる病気でもあります。
今年は6月から早くも30℃を超える日があります。年々、暑くなっているように感じます。
私たち人間にとっても辛い暑さですが、犬や猫たちはそれ以上に暑さを感じます。そのことを忘れずに、愛犬・愛猫と共に快適に過ごすための対策をしっかりと行いましょう。

看護師
岡本