こんにちわ!看護師の熊野です。
だいぶ寒くなってきましたね。皆さん台風は大丈夫でしょうか?
体調にも気を付けてくださいね。

 

今回はリクエストをいただきまして、チンチラを飼育する上で必要な事をご紹介します。
紹介させていただく事は一例となりますので、その子に合った飼い方を目指してください。

 

・ケージについて
 チンチラは活発な動物で木登りなどの上下運動をするためケージは広いものを用意し、ケージ内はいくつかの棚板で高さを付けましょう。
 また、チンチラはよく物をかじるので木製より金属製のステンレスメッシュのケージを用意しましょう。
 ケージのサイズは、高さ1m×横1m×奥行50~90cmが適切ですがその子に合わせて調節して下さい。
 リフレッシュのためにできるだけ外へ出したり、周りを走らせてあげると喜ぶ。
 ※ただし、木製やプラスチック製の家具、本、壁紙、電気のコード類を好んで齧り破壊するため片づけておきましょう。
 床の網目はできるだけ細かいものにする。網目が大きいと稀に足が挟まり骨折してしまう可能性があるため。
 床に干し草などを床材として使用することもオススメします。

 

・ケージレイアウト
①巣箱
 チンチラは知能が高く、遊ぶところや安心できる場所などで使い分けをしていることが多いため複数個用意しましょう。
 材質は木製のものが最適で、販売されているものでも手作りのものでも大丈夫です。

②フード入れ&水入れ
 チンチラは手先が器用でフードや床材を散らかすことがあるので、壁掛け式などで器が取れないようにしましょう。
 ※止め具が外れやすかったり、やわらかい材質のものは退屈しのぎにはずしたり、かじったりしてしまうため工夫をしましょう。

③遊び場
 チンチラ専用の回し車や齧り木などを取り付けることで、チンチラのストレス解消につながるため積極的に作ってあげましょう。

④トイレ
 トイレを覚えるのは苦手ですが、フード入れから離れたところに排泄をするのでそこにトイレを設置してみましょう。

 

・チンチラにとって必要なこと
①砂浴び
 チンチラの皮膚からはラノリンという分泌物が多く出ており、毛玉ができやすいため余分な分泌物を取り除くために砂浴びをする。
 砂浴びの頻度は毎日が理想。目安は一日30分ほど。
 砂浴びには市販されているチンチラ専用の砂を使用し、寝返りを打って動き回れるぐらい深い容器に入れましょう。
 ※砂は毎日取り替えて、清潔に保つこと。

②ブラッシング
 ブラッシングは積極的にしなくてもよいが、換毛期になると古い毛が抜けるのでこの時に優しくブラッシングしてあげるとよいでしょう。

 

・適切な環境
 チンチラは乾燥した環境を望みます。そのため、適切な温度は15℃~23℃前後で適切な湿度は40%前後です。
 ※温度・湿度管理はかなり重要で、温度が26℃を超えると熱射病になる可能性があります。逆に寒すぎると肺炎になる可能性があります。

 

・食生活
 チンチラは完全な草食動物で消化器系統は非常にデリケートです。チンチラは野生でも水分の少ない繊維質のものを食べているので、水分の多い食べ物には適応できません。
 また、チンチラは餌を選り好みするため古くなるとすぐに飽きて他の新しい餌に飛びつくこともあります。
 主に与える物は、ペレットと干し草です。
 ペレットは、チンチラ専用のものがよいでしょう。チンチラは手で持って食べるので、ペレットのサイズはチンチラが持てる大きさのものを用意しましょう。
 干し草は、チモシー(イネ科)かアルファルファ(マメ科)が主に使われています。
 おやつとして、乾燥野菜やドライフルーツなどをあげてもよいでしょう。

 

以上、チンチラを飼育する上で必要な事でした!
上記でお伝えしたことはほんの一部です。少しでもチンチラに興味を持っていただき、お役に立てれば幸いです。