こんにちは。トリマーの山下です。

梅雨も明け、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回はブラッシングについてお話したいと思います。

ブラッシングの目的についてですが、抜け毛を取り除くだけでなく、ゴミやホコリ等を取り除くことができ、皮膚や被毛を清潔に保つことができます。

また、縺れ(もつれ)を梳きほぐすのも目的の1つです。

縺れをそのまま放っておくと、ひどい場合にはフェルト状(被毛が互いにかみあい、絡み合って離れなくなる)になってしまい、この状態になると通常のブラッシングでは梳きほぐす事が難しくなってしまうだけでなく、皮膚疾患・外部寄生虫の温床となってしまいます。

皮膚、被毛を清潔に保つためにご自宅での定期的なブラッシングをおすすめします。

ブラッシングに必要な道具

ブラッシングでは、被毛の長さによって使用する道具を使い分けます。

長毛種の場合:   ピンブラシ スリッカー コーム

短中毛種の場合:スリッカー コーム

短毛種の場合:   ラバーブラシ

 

ピンブラシ

主に長毛種に使用し、被毛を痛めず、きれいに手入れができるのが特徴です。

皮膚に刺激を与え、美しい被毛を伸ばすことができます。

ブラッシングの際は、力を入れずに軽く持って行って下さい。

 

 スリッカーブラシ

細かく強い目が特徴のブラシです。

力を入れてブラッシングを行うと、スリッカーバーン(やけどのような傷)になりやすいので、必ず力は抜いて行って下さい。

 

ラバーブラシ

スムースコートのチワワやビーグルなどの短毛種に使用します。

マッサージ効果の高いブラシなので、しっかりと皮膚に当ててブラッシングを行います。

 

コーム

被毛の流れを整えたりほぐしたりするために使用します。

ピンブラシ、スリッカーでのブラッシングの次にコームを通すことで縺れが残っていないか確認します。

コームを通している時に毛が引っ掛かれば、コームを毛から外し、再度ピンブラシ、スリッカーでブラッシングします。

 

ブラッシングのポイント

・毛の流れに沿って行う

・必要以上に力を入れない

・ブラッシングの出来た場所と出来ていない場所の区別をするためにあちこち飛ばない

以上がブラッシングの際のポイントです。

 

定期的にブラッシングを行うことで皮膚疾患などの予防に繋がるだけでなく、スキンシップを計り、コミュニケーションを保つのにも役立ちます。

これを機に、ご自宅でのブラッシングを習慣にされてはいかがでしょうか。