こんにちは、トリマーの中口です。
今年も残り5か月となりました。月日が経つのも本当に早くなりました。

今回は、盲導犬についてお話しさせて頂きます。
盲導犬といえば、ゴールデンレトリーバーやラブらドールレトリーバーが
活躍しているとイメージされる方が多いと思います。
しかし、盲導犬になる為には沢山の訓練が必要とされているのを
ご存知ですか?
盲導犬の仕事は、目の不自由な方を誘導するので、そのためには
人混みの中 電車やバス 雨や雪の日などどんな所でもハンドラーの
行きたい場所へ連れて行かなければなりません。
なので、それに慣れる為の訓練をたくさん行い認められたワンちゃんだけが
盲導犬として目の不自由な方を誘導する資格を得るのです。

まず初めに、パピーウォーカーと呼ばれるボランティアの家族とともに
1歳になるまで様々なところに出かけたり生活することで人と接する喜びを
学びます。
そして、1歳になると訓練センターに戻り、言葉の勉強を行います。
その他にも、「角、段差を教える」「障害物を避ける」「交通訓練」
「駅やエスカレーターでの訓練」を行います。
全ての訓練をクリアしたワンちゃんだけが盲導犬として活躍できるため
訓練はとても難しく、盲導犬になれるのは全体の3割~4割以下と
かなり少ないのです。

盲導犬はデビューしてから自分が動けなくなるまで続けることができるという
わけではありません。
盲導犬は10歳前後で退かなければなりません。10歳はヒトでいうと
約60歳ぐらいです。
引退したあとは、ボランティアの家族と一緒に暮らしていくのです。

街中でもたまに盲導犬を見ることがあるかと思いますが、見かけた時の
注意点がいくつかあるのでお伝えさせて頂きます。
⑴声をかけない
⑵じっと前から見ない
⑶口笛を鳴らさない
⑷食べ物を見せない、食べさせない
⑸触らない
などの注意点があるので覚えておいてください。
知らずにしてしまうと、とても危険で思わぬ事故に繋がる可能性があります。
なので、街で見かけても集中力を欠かさないためにも
声をかけずそっと見守ってあげて下さい。

担当:中口