静電気
2018年10月4日 スタッフ日記
静電気が嫌な季節がやってきました。そんな静電気、実は犬や猫の被毛に触れるときも起きやすく、どうにかして!と思っていませんか?静電気が起こって嫌な思いをするのは、犬猫も同じなのです。
物と物がこすれた摩擦で、静電気が帯電(電気が放出されずにたまること)し、放電(電気が放出されること)されるとあのパチッという嫌な痛みが走ります。通常は空気の中の水分(湿気)に反応して自然に放電されるものが、冬になると空気が乾燥するので逃げ場がなく、ずっと犬や猫の被毛にたまったままになってしまいます。人間の体は水分が多いので、その水分に反応して放電してしまうのです。この痛みは人間だけではなく、犬猫も感じています。触る度にパチパチ痛みが走ると触られることが不快になってしまう犬猫もいます。お互いのためにも、冬の静電気対策はしておいた方が良さそうですね。
犬猫のブラッシングを日課にしていらっしゃる飼い主さんは多いでしょう。しかし、乾燥した空気の中でのブラッシングは危険です。ブラッシングは帯電する原因を作っていますから、ブラッシングのあとに背中を一撫で・・・と思ったら、パチパチと電気が走るでしょう。特に猫は痛みに敏感で、静電気を非常に嫌がりますから、嫌われないためにも対策が必要です。ブラッシングは変わらず毎日行ってほしいのですが、そこにひと手間加えてください。それは、静電気防止スプレーをかけることです。スプレーをかけてブラッシングすることにより、パチパチが抑えられますから、飼い主さんも愛犬、愛猫も嫌な思いをせずに済むでしょう。
静電気防止スプレーをかけることともう一つ、重要な対策があります。それは、部屋の加湿です。寒くなって暖房器具をつけるようになると、外よりもさらに空気が乾燥し、静電気が起こりやすい状態になってしまいます。加湿をして、空気中の水分を増やすことができれば、パチパチが起こることも少なくなるので、スプレーをかけること以上に、部屋の加湿には気を使いましょう。加湿をすれば、静電気だけでなく、風邪予防になったり、肌がひどく乾燥したりしなくなります。犬猫だけでなく、飼い主さんにもうれしい効果がありますから、是非この冬は頑張って加湿するようにしていきましょう。
犬の行動について
2018年9月22日 その他
こんにちは!看護師の深美です。
今日は犬の行動についてお話したいと思います!
私もそうですが、よく見る行動でも考えてみれば不思議に思うことがありますよね。今回は犬を飼っていない方でも共感してもらえるようなよく見る行動を紹介していきます。
まず1つ目は、あくびをする。これは人間と共通する部分があります。
眠たい時や、リラックスしているときにあくびが出るのは人間でも同じですよね。それ以外にストレスを感じている場合もあります。
例えば、散歩をしている際に真正面から自分より大きなわんちゃんが向かってきたとします。そのときにあくびをする理由としては、自分の緊張をとく為のあくびと考えられます。飼い主さん以外の人間からじーっと見られたりした際にもする時がありその場合も同じ理由と考えられます。人間で考えるとあまり想像つかないですが、わんちゃんの世界ではあくびもコミュニケーションの1つです。他にも相手をなだめようとする際にしたりする場合もあるので、あくびをしているからといって安心している証拠とは限らないのでその状況を考えて判断してあげましょう:-)
次は、甘噛みです。
子犬のしつけの時期に甘噛みで悩まれている飼い主さんは多いと思います。まず子犬の時期は、人間の子供さんが何でも手で触って確かめたりするように子犬の場合は口を使って色んなことを確かめています。もしくは、歯の生え変わる時期で歯がかゆかったりする場合もあります。この2つが理由だと考えると少し納得できる部分もありますよね。尖った歯で手を噛まれると痛いのはもちろんですが浅い信頼関係の時期に、体罰を与えてしまったりするのは甘噛みを悪化させてしまったりする場合もあるのでやめておくのがいいでしょう。対処法は色んな種類があるので、その子にあった方法で根気強く続けていくことが大事です。
成犬の場合に関しては、悪い癖を習得してしまっている事が多いと思われます。飼い主さんから何も注意を受けなかった為に「嬉しい」表現方法の1つで甘噛みを続けている子もいますし、ストレスを感じて一杯になってしまい自分を鎮める為に歯を使ってしまう子もいます。
最後は、首をかしげる。です
この行動は私が飼っている子もよくしています。私たちが高い声を出したり、話しかけたりした時に首をかしげる子がいますよね。この行動には色々な説があります。音をもっと聞こうと両方の耳を使って音源を分析している場合や、首をかしげる事で飼い主さんが喜んでくれたのでそれを学習している子もいると言われています。理解できなくて首をかしげているんだろうなと思っていても、ついつい可愛くて変な声まねをしてしまいますよね☺
行動1つ1つが気持ちの表れであったりするので、愛犬の気持ちを行動で読み取ってあげられたらもっと信頼関係が深まっていけるようになると思います🐕
グリーンイグアナについて
2018年8月26日 その他
こんにちわ!看護師の熊野です。
暑さは少し残るものの、朝方、夜は過ごしやすくなりましたね。
台風が来ましたが、皆様のところは被害ありませんでしたか?
また、台風が来るかもしれないので気を付けてくださいね(>_<)
第三弾の動物は、グリーンイグアナについてお話します。
・グリーンイグアナってどんな動物?
→グリーンイグアナは、最大全長180センチメートルの大型トカゲです。
生息地域は、熱帯雨林などのジメジメしたところを好み水辺の近くに暮らしています。
水面に張り出した樹上にいることが多いため、泳ぎがうまく危険を感じると水に飛び込んで逃げると言われています。
陸上で外敵に襲われると、かみついたり尾を打ちつけたりして応戦することもあります。
陸上でも水中でも戦えるのは格好良いですね(^^
そんな格好良いグリーンイグアナですが、食性はほぼ植物食でたまに昆虫などを食べる程度です。
なので、ペットとして飼う場合はお野菜や果物で大丈夫ですが、それだけでは足りない栄養もあるのでイグアナ専用人工フードと一緒にあげてもらえればと思います。
トカゲさんで気を付けないといけないのが、カルシウム・ビタミンの欠乏でう。サプリメントなので補給してあげましょう。
ここで気を付けて欲しいのは、ほうれん草はカルシウムの吸収を妨げるため継続的に与えないように注意してください。動物性の食事は内臓に負担がかかります。リンゴなどの果物は種を除いてあげましょう。
グリーンイグアナの不思議な変化は、子供の時と大人の時の体の色が違うところです。
子どもの時の体の色は明緑色や青緑色で大人になると体の色は、灰褐色や赤褐色、黒褐色に変化していきます。
鮮やかで綺麗な色をしている時は、まだまだ若いという証拠ですね(^^)
グリーンイグアナを飼うときは、温室を用いる場合は威嚇などでガラスを尾で叩き割ることもあるため、アクリルなどの割れにくい素材で飼うのがお勧めです。トイレを覚えるほど賢いので、放し飼いが可能ですが低温に弱いため、複数の暖房器具を用いるかエアコンなどで温度調節をしてあげてください。
乾燥にも弱く子供の頃や小さいイグアナは大きな水入れを設置し、大きいイグアナに対しては加湿器を設置したりこまめに霧吹きを行い湿度を上げましょう。
紫外線要求量は高いので日光浴をさせたり紫外線照射量の高い照明器具を使うことをお勧めします。
私が爬虫類の中で一番好きなのが、グリーンイグアナです!
恐竜みたいで恐そうなイグアナさんですが、実は草食系なギャップにキュンってしちゃいますよね(^o^)
でも、一度怒ると手が付けれなくなるほど暴れちゃうので注意ですが、そんなイグアナさんはとっても頭がいいので飼い主さんの顔も覚えれるし、トイレも覚えることができるのです!
少しでもグリーンイグアナに興味をもってもらえたら嬉しいです!
お付き合いありがとうございました。
今回の震災に関してマイクロチップの有用性
2018年8月10日 その他
今回H30年6月末に関西地方にて複数回の地震が起こり、様々な被害と不幸な事故が起こりました。
自分自身、仕事してからこの規模の震災を経験したことはなかったので、勉強させられることも多かったです。
私は震災時とその数日は出勤で、診察をしていましたが地震の影響による診察が数多く寄せられました。
その中でも多かったのが猫ちゃんの落下の事故が多かったです。
地震にびっくりして空いていた小窓から出てしまうことによって、怪我をするケースが見られました。
また外に出てしまったまま見つからないというケースもあり、捜索願のポスターを掲示させて欲しいと飼主さんが来院されました。
動物は人間と比べ天災に対する危機感が非常に高いので、思わず行動してしまった結果がこういったことにつながったのでしょう。
過去の大震災でも、迷子札や狂犬病鑑札をつけたり、マイクロチップを入れたりしている犬や猫は90%以上飼主のもとに連絡がいっていますが、
身分を証明するものを持っていない子は、犬で0.5%、猫はほぼ0%の確率で見つからないことが多いと実例が上がっている記事をみました。
犬は狂犬病の接種が国により義務づけられているので、多くの子が鑑札を保有しているのですが、猫ちゃんはそれがないのと、
さらに首輪を激しく嫌がる子もいるので迷子札を付けることもできないことがあります。
そのような子にはマイクロチップを接種することで、上記のような不幸な生き別れが少なくなるので、今回のことでより有用性を自身が感じるようになりました。
今回のことで強く啓蒙していなかったマイクロチップの接種も、飼い主さんにより情報としてお伝えすることができればと思いこの場をお借りしてお伝えさせていただきました。
自分のペットのことを一番知っているのは飼主さんです。もし地震を含めた天災を想定したとき、うちの子はもしかしたら…と感じるのであればマイクロチップも一つの手段として御一考いただくのも良いかもしれません。
獣医師 竹花
咳について
2018年8月9日 スタッフ日記
人が咳をすると同じく動物も咳をします。
咳は、のど、気管、気管支、肺などの気道内において何らかの刺激が加わったときに起こる一種の反射運動です。
咳の種類として、乾いた咳、湿った咳に分類されます。
●乾いた咳
代表例としては、喉頭炎、気管支炎、気管虚脱など
●湿った咳
代表例としては、慢性気管支炎、肺炎、心臓弁膜症、心筋症による肺水腫
などがあります。
わたしの飼い猫(10歳)も4月ごろ咳をする回数が増えました。
1日に1回程度でしたが、数日続き、湿った咳に変わったので病院へ。
レントゲンを撮り診断の結果、軽度肺炎と診断されました。
そのときのレントゲン画像です。
黒く抜けているところが肺です。右側にすこしもやがかかっている箇所があり、そのに炎症が起こっているとのことです。
2週間抗生剤とステロイドを服用すると咳がなくなりました。
念のため1か月後レントゲン撮影。
1か月前と比べてもやが少なくなりました。
ごくまれに咳をすることがありますが、続くことはなく、様子見で過ごしています。
念のため、咳が出たときのために、、と頓服として薬は常備しています。
咳の様子を動画に撮ってみました。(再生できず見れない方がいましたらすみません・・・)
日ごろ咳をしているな、、、と思ったら
・いつしているか(時間帯、運動の後、寝起きなど)
・頻度はどの程度か(1日に何回も、週に何回)
・どんな咳か(乾いた咳か、湿った咳か)
をよく観察してください。動画で撮っていただくと、診察時など分かりやすいかなと思います。
愛猫もシニアに入っているので、少しでも気になると獣医師に相談してしまいます。
でもこれも猫ちゃんのため!みなさんも大切な家族のことで気になることがあればいつでもご相談ください。
看護師 伊藤